
1.人気成人雑誌『ヤンマニ』(大橋書店刊)にて、活き活き塾の応援コーナー『プロレス活き活き塾ってどうよ!?』がスタートしました。
公式サイト→http://www.youngnai-x.com/
2.5月27日発売のナイト情報誌『クラブアフター』(JDメデューサ刊)にて、久世塾長による恋愛相談企画が掲載されています。
公式サイト→http://www.after.co.jp/
3.人気ファッション雑誌『Hot Dog
PRESS』(5/13号・講談社)にて、活き活き塾旗age記者会見の模様が掲載されています。
公式サイト→http://www.webhdp.com/
※↓ヤングアニマル(白泉社)の『極東アンダーグラウンド』に掲載された原稿をライターさんのご好意により転載させていただきました。
涙のカリスマ・大仁田厚の成功以降、雨後の筍のように増え続けているプロレス団体
デスマッチ型、地域密着型、ルチャ・リブレ型など各団体は独自のカラーを打ち出している
なかでも『プロレス活き活き塾・無∞限』は
「自己啓発型」を謳ったキテレツ怪奇な団体として一部でカルト的な人気を誇っている
この4月17日にインディのプロレス団体が誕生した。正式な団体名は『プロレス活き活き塾・無∞限』。
かつて旗揚げ前にここまで話題を呼んだインディはなかっただろう。
3月27日。旗揚げ記者会見は、景気よく市ヶ谷の高級ホテルにて、ゴージャスな金屏風を前にして行われた。この時点で決定していた参加レスラーは
佐野直と森谷俊之のわずかニ名だ。それぞれ無名の選手である。
団体の代表で、自己啓発セミナーを主催しているという久世塾長が『活き
活き塾』の理念を力強く話す。
「プロレスを通じてポジティブ・シンキングの素晴らしさを伝えたい。観戦者の誰もが確実に前向きになれるんです。客は自動的にセミナーの塾生とな
れるんです! 活っき活き! 活っき活き! 活っき活き!」
話の内容が怪しい方向へ向かっていく。久世塾長の不自然な笑顔がより一層といかがわしさを感じさせる。このあたりでマスコミ陣がざわつきはじめ
た。なんなんだ、この団体は。こんな団体の旗揚げ会見なんぞはニュースにはなるはずがない。こんなことで俺たちを呼びつけるな。集まったマスコミ
数十社の記者やカメラマンたちは一様にそんな思いだったに違いない。記者会見場には白けた空気が漂いはじめた、その時だった。
「ふざけんじゃねえよ! お前ら、マスコミをナメてんじゃねえのか!!」
突然、会場の後方にいたナイタイスポーツの片岡記者が怒鳴り声をあげた。
尋常じゃない怒りようで久世塾長を罵倒する。今にも掴みかからん勢いだ。
壇上の森谷がそれに応じる。
「お前だって、さんざんしょっぱい試合してきたじゃねえかよ。幻っ!」
実はこの片岡記者は、現役の新聞記者でありながら、キックボクサー”幻”としてK1にも出場経験を持つ知る人ぞ知る存在なのだ。ここで片岡記者と
森谷俊之が大乱闘になる。さらには止めに入った素人の久世塾長も巻き込まれて大流血に陥ってしまった。こんな無茶苦茶な旗揚げ記者会見はかつてあ
っただろうか。スタッフに止められて乱闘に参加できなかった佐野直は旗揚げ戦のメインイベントで幻と闘うことを決意したのだった。この時の模様が
プロレス&格闘技専門CS局で報道されるや、久世塾長のキャラと片手を挙げて行う”活き活きコール”は一夜にして大人気となってしまったのだ。
プロレス業界に登場したニューカルトヒーローの久世塾長が今回、マスコミ初の単独会見に応じてくれた。ヤングアニマルの読者の皆さんには、ぜひ
ともこのキテレツっぷりを感じてほしいと思う。
ーーまずは旗揚げ第一戦の大成功、おめでとうございます。インディとしては異例の客入りでしたね。
「ありがとうございます。私どもが考えている理念にお客さまが共感してくださったからだと思います。プロレスを通してポジティブな生き方を学ぶという……。
私がアメリカで学んできた自己啓発メソッドがこのような形で受け入れられて非常に嬉しく思います」
ーー……うーん、というかキワモノ見たさにお客さんが集まったような気がするんすけど(苦笑)。
「(突然怒りだして)誰がキワモノですか! それは誰のことですか!」
ーーい、いや……まあ、落ち着いてください。塾長のことじゃないですから。
「あ、すいません。取り乱してしまいまして……。つまり、私どもの試合を観にきてくださったお客さまは全員、この『活き活き塾』の塾生なのです。
活き活き塾はプロレスの大会であり、人生を学ぶセミナーでもある。21世紀になって、いろいろなことがありました。国際貿易センタービルのテロ事件、
鈴木宗男や辻本清美などの政界の疑惑などなど……(この後、30分ほど話が続いたので省略)。つまり、ひとびとの心は荒廃していて、新しい人生の指
針というか座標軸を求めているんですよ。だからこそ『活き活き塾』が求められているというわけなんです」
ーーすいません。話題を変えましょうか(苦笑)。いま、プロレス業界は不況といわれていますが、なぜわざわざそんな業界に参入しようと思ったんで
すか?
「私はアメリカで自己啓発セミナーのメソッドを学び、日本でラブライフという会社を設立して成功を収めてきました。数々のセミナーに多くの優秀な
若者に参加していただいてきたんです。そんなひとりとして佐野直選手がいました。彼はどこまでも前向きなんです。彼にはひとを惹き付ける魅力がありま
す。彼といっしょにいると、私は無常の幸せに包まれるのです。そして、人間には誰でも無限の可能性が秘めているように、彼にも無限の可能性が秘め
ています。佐野さんは小さなインディ団体で埋もれるには、あまりに惜しい選手なのです。私は彼のためにプロレス団体を設立し、佐野さんを援助する
ことにしました。私は、この『活き活き塾』にこれまで2000万円近くを投資しています」
ーーえ、そんなに!? 久世塾長、気はたしかですか?
「もちろん、勝算があってのことです。私は自分を、佐野選手を、そして『活き活き塾』を信用していますから。私はプロレスで儲けようとは思っていま
せん。これは社会的事業だと思っていますから」
ーーそれとこれは大変、お聞きしにくいことなんですが……一部では『活き活き塾』は洗脳カルト集団だという噂も立っていますよね。先日の旗揚げ戦
にも、この日デビュー戦を迎えた比多一朗太選手のお母さんが「息子を返して!」と抗議しにきていましたが。
「(気まずそうに)その問題は弁護士に任せてありますから。私からは何も申し上げることはできません。(ここでいきなり逆ギレして)質問を変えて
くださいっ!」
ここまで読み進んで、読者の皆さんはどのような感想を持たれただろうか。
旗揚げ戦は一流のエンターテイメントとして楽しめるものだった。映像と音楽を駆使し、先の読めない展開はまるで演劇のようでもあった。久世塾長
自身、脚本家が考えたキャラクターなのかもしれない。そんなどこまでが真実なのか分からない境界線スレスレの見世物という側面が『活き活き塾』に
はあるのだ。うーん、この団体は奥が深いぞ……。
ーー塾長、今後『活き活き塾』はどうなっていくんですか?
「佐野さんをスーパースターにするための団体でもありますから、彼を前面的に売り出していきます。そしてゆくゆくは東京ドームでセミナーを行いた
いですね。5万人の塾生を前にして、ポジティブな考えを学びあう。こんなイベントこそがいまの日本に求められているのではないでしょうか。そもそ
も日本の学校教育は偏差値をあまりに偏重しすぎて(以下、再び40分ほど話が続いたので省略)……つまり、私は皆さんと活き活きしたいんですよ!
活っき活き! 活っき活き……」

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