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     雄のアフリカゾウである。20才前後の若者であろうか。
     柔らかそうな皮膚の、張りとツヤが健康状態の良さを物語る。



彼は、接近してきた私達のことなど一顧だにせず、
どれがおいしい葉っぱか、吟味しているといった風情。

右の牙にくらべ、左はかなり短くなっている。

この、すり減っている方の牙が、樹皮を剥がし、
土を、根を掘り返し、あるいは相撲の武具として、
彼を、今まで助けてきたのである。



やがて車は斜面を駆け下り、東へ向かう。

すると、ちょうど進路を横切るように、
象の家族が見える。少なくとも4頭いる。

茂みの中に、大柄な雌が姿を現わした。
スラリと伸びた牙が目に付く。

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